【人間失格/太宰治】——本のレビュー記事

今日は、自分の大好きな本について、レビュー記事を書こうと思います。

大人気作品なのでご存じの方も多いと思うのですが、この作品です。

人間失格/太宰治

『人間に合格したい』——その一心でもがき苦しむ主人公の心理描写が印象的なこの作品。

人に好かれたいあまり、ピエロのように取り繕うさま。

夢を追うあまり、苦悩し、挙句の果てには酒浸りになり、女のヒモ同然の生活。

人間合格のレールをはみだして、幾度の失望の淵に晒されたにも関わらず、何故か最後は心穏やかな暮らしぶりが描写されている。

程度は違えど誰でも一度は苦悩するテーマ、

『人に好かれたい』『夢を追いたい』

という葛藤の描写がとても具体的且つ、赤裸々で、読んでいると「ああ、悩んでいるのは自分だけじゃないんだな」という気持ちになれます。

余談ですが、太宰小説には良く、引用文が見受けられます。

引用文もまた面白いものが多いので、それもまた読書欲を駆り立てる要因の一つだな、とも思います。

総評するなら、昭和ならではのノスタルジーと、人間味のぎゅっと詰まった一冊。

人間観というものについて、改めて考えさせられる作品です。

【人間失格/太宰治】——本のレビュー記事